
入れ歯にはさまざまな種類がありますが、その中でも金属を使用しない入れ歯は幅広い世代の患者様に注目されています。従来の入れ歯は、金具が目立ってしまうことや分厚い床部分が痛くなるという声が多くありました。こうした患者様の声を元に作製された入れ歯が「ノンクラスプデンチャー」です。「入れ歯が目立たないようにしたい!」とお考えの方は、ぜひ本記事をご覧になってくださいね。
自然な見た目の「ノンクラスプデンチャー」とは?
ノンクラスプデンチャーとは、その名前の通り金属のバネを使用しない入れ歯のことを言います。従来の部分入れ歯は隣接する歯に金具をかけて固定していましたが、ノンクラスプデンチャーはその金具部分を取り除くことで、審美性をグッとアップさせました。入れ歯というとご年配の方が使うイメージが強いかと思いますが、さまざまな要因で歯を失ってしまった若い世代の方にとっても、ノンクラスプデンチャーは使いやすい入れ歯治療として注目されています。
ノンクラスプデンチャーの特徴
ノンクラスプデンチャーは金属のバネを使用していないため、装着していても見た目に目立ちにくいという特徴があります。歯茎の色を模したピンク色の樹脂を用いて歯を覆うため、遠目にみて入れ歯が目立つリスクは低くなります。また、金具を使用しないため入れ歯をつけるときの痛みや噛んだときの違和感が軽減されている点も魅力です。そのほかのメリットとしては、金属アレルギーの患者様でも不安なく治療を受けていただけるという点が大きいでしょう。
ノンクラスプデンチャーはこういう患者様におすすめ
とにかく「入れ歯が目立つことに抵抗感がある!」という方にとっては、ノンクラスプデンチャーは大きなメリットを提供できると思います。また、金属アレルギーが心配で治療を躊躇っている方にとっても、ノンクラスプデンチャーが一つの選択肢となるでしょう。保険診療の入れ歯では床部分が分厚くなってしまうため、お口の中での違和感も大きくなりますが、ノンクラスプデンチャーなら薄い素材で作られているため、お口の不快感を軽減したい方にとってもおすすめです。さらにノンクラスプデンチャーは弾力性のある素材を使っているため壊れにくく長持ちするというメリットがあります。お口に合うものを長く大切に使いたい方には、ぜひおすすめしたい種類です。
ノンクラスプデンチャーの注意点
さまざまな魅力があるノンクラスプデンチャーですが、選択する際にはいくつかの注意点を知った上で選んでいただく必要があります。まず、ノンクラスプデンチャーの寿命は3年ほどとなります。壊れにくい素材とはいえ、常に使い続けていると入れ歯は少しずつ劣化していきます。お口に合わなくなってしまったり摩耗が始まったりしたら、きちんと作り直しをするようにしましょう。次に、ノンクラスプデンチャーは全ての症例に適用できるものではないという点です。具体的には、歯の欠損が多すぎる場合には、ノンクラスプデンチャーが固定できず正しく使えない恐れがあります。こうしたリスクについてもきちんとご理解いただいた上で、ご納得の入れ歯治療を受けていただきたいと思います。
噛みやすい、見た目が良いなど、こだわりに沿った入れ歯治療

いりふね歯科では、患者様のご希望に合わせた入れ歯の種類を提供したいと考えています。今回ご紹介したノンクラスプデンチャーは、金属を使用しないため見た目が美しく、金属アレルギーが不安な患者様にも安心して利用できる入れ歯です。また、土台の部分も薄く作られているためお口の中での違和感も軽減されるでしょう。弾力性に優れたノンクラスプデンチャーは壊れにくく長く使っていただけることも魅力です。当院ではそのほかにも、食事の温度を感じやすい金属床や費用面を抑えたプラスチック義歯などさまざまな種類をご用意しております。まずはどのような点にこだわりたいか、一緒に考えていきましょう。